2017年8月16日

≪理想のピアノを探せ!≫ その⑦ 調律師さんは壁を叩く

納品から2日後、ピアノ納品後の調律です。

お願いすることは、ダンパーペダルの雑音の解消、弱音のフェルトの位置の調整、音の方向(まとまり)、もちろん調律も。

調律師さんに「今日の調律はどこまでやっていただけるのですか?」と聞いてみると、「このピアノが一番良い状態になるようにします」とのありがたいお言葉が。
購入サービスで付いてくる調律なので、不具合を直して調律をするくらいかと思っていたのですが、打鍵後の発音のタイミングも調整していただけるようにお願いしました。
鍵盤が一番下まで下がり切らないうちにハンマーが弦を打ってしまって、思っているタイミングよりも随分と早く音が鳴ってしまうのです。

ダンパーペダルをササッと直していただき、まずは調律から。
真ん中の音から調律が始まり、だんだんと高音へ。
一番上まで行くと、次は真ん中から低い方へ調律をしていきます。


中低音部の調律中、いきなり壁をゴンゴンと叩き始める調律師さん。
何事か!と驚いて聞いてみると、壁の中が空洞だったり柱があったりして空間にムラがあると、ピアノの音の聞こえ方が変わってくるそうです。
壁土を塗っている昔の日本の家の壁は、割と均等に良い響き方をするそうです。

家を建てる時にピアノを置く場所を伝えておくと、床の補強をしてくださる工務店は多いそうですが、壁のことまで考えないといけないのですね。
勉強になりました。

この音の聞こえ具合を解消する方法としては、ホームセンターに売っている大きな板(ピアノの響板サイズ)の表面に布を張り付けて、ピアノと壁との間に置くだけで良いそうです。
ベニヤ板でも良いそうですが、それよりもう少し厚みがあると尚良し。

打鍵後の発音のタイミングは、アクションの中の部品のしまりが緩く、ハンマーと弦が近づきすぎていたそうです。
調整していただいた後は、ふわふわとした鍵盤の軽さが無くなり、良いタイミングで音が出るようになり、格段に弾きやすくなりました。

弱音のフェルトの位置は、下前板を外して、真ん中の棒についている白いネジを回すことで調節できるそうで、これくらいなら誰でもできます。
これも調整していただくと、ちゃんと弱音できるようになりました。

名古屋からトラックで運ばれてきたピアノ。
やはり移動というのはピアノにとっては酷なことなのです。
家の中で移動するくらいでは狂ったりしませんが、移動することでピアノが歪んでしまうことがあり、そうなると大変!
少しの距離でも、本当はピアノ専用の台車を使わなければいけないそうです。
グランドピアノ用の台車は知っていますが、アップライトピアノ用の台車というのもあるのでしょうか…

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