2017/11/30

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まごいち音楽教室 ピアノレッスン



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2017/10/18

パラフレーズに悩まされて

リストのリゴレット・パラフレーズ。
ヴェルディのオペラ『リゴレット』の第3幕の四重唱「美しい愛らしい娘よ(Bella figlia dell'amore)」を、リストがピアノ用に編曲したものです。

リストの楽譜はムジカ・ブダペスト版が定番のようなのですが、ブダペスト版は店頭になく、ヘンレ版とショット版があったので買ってきました。


この2冊、全く様子が違います。
ヘンレ版は、表現優先の書き方で、見たまま素直に弾けば自然に曲が仕上がる感じ。
実際、練習してから思ったのですが、ヘンレ版は親切丁寧。
ここ、どうやって弾くと良いのだろう… 疑問に思ってヘンレ版を見ると、ちゃんと答えの手助けが書かれているのです。
ショット版は、基本的な楽譜の書き方で書かれていて拍を大事にしています。

例えば、連桁(音符と音符をつなげる横棒のことで、たいていは拍ごとのかたまりでつなげます)のくくり方。


くくり方が変われば、弾き方は全く変わります。
音の向きはヘンレ版のくくり方ですが、決して強拍の位置が変わるわけではないので、拍の取り方はショット版。

テーマの書き方も違います。


ヘンレ版を見ると、どの音をどんな風に弾いたら良いのかわかる気がしますが、ショット版は割とあっさり。

ウナコルダの指示の違いなら自分で決められますが、和音を弾くタイミングやタイの付け方、音まで違うのは、どれが正解か悩むところ。

定番と言われるならば、やっぱりムジカ・ブダペスト版を見なければ…


巻頭にリストの自筆譜(部分)が載っていました。
連桁の書き方はヘンレ版が自筆譜と同じでした。


ブダペスト版は、一見、ヘンレ版に似ているような気がしますが、強弱の指示はショット版に近いような…
ブダペスト版を買った頃には、割とヘンレ版寄りで弾くようになっていたので、また惑わされることになりました。
こう弾く!という確信を持ちたかったのですが…



いろんなピアニストさんの演奏を聴いてみましたが、みんないろいろ。
テンポ、強弱、表情、それぞれ違ってどれも参考になりますが…
タイや音が違うところもみんないろいろでした。

辻井伸行さんのCDの演奏は本当に美しく感情的で、こんな風に弾けたらと思いましたが、もちろんそんな風には弾けないし、完全に真似できたとしてもそれはただの表面のコピーでしかありません。

リストの本を読んでも、リストの他の曲を見ても、わからない…

結局、いろんな楽譜が混ざり、いろんなピアニストの演奏(解釈)が混ざり、頭の中がごちゃごちゃのまま、3冊の楽譜を抱えてレッスンへ向かいました。

私。
「わけがわからないです。」
「楽譜も演奏方法も全部バラバラで、どれを選択したら良いのかわかりません…」
先生。
「パラフレーズってそういうものでしょ?」
「好きに弾いたら?」

…なるほど。

アドバイスになっていないようなアドバイスですが、その一言で解決。
頭の中、スッキリ!
前へ進めました。

好きなように弾こう!。
それが間違ってないという確信が持てました。
いろんな楽譜を見て、いろんな演奏を聴いて、本も読んで、悩んだ時間があったからだと思います。
先生は、それをわかって「好きに弾いたら?」と言ってくださったんだと思います。
1冊の版を信じて弾いていたり、最初から好き勝手弾いていたら、悩みもしないし幸せかもしれないし、それも美しい演奏かもしれないですが、それが中身の詰まった演奏とは思えません。
なぜそう弾くの?と問われてきちんと答えられる、意思をもった演奏がしたい、音楽を自分の中で噛み砕いてちゃんと消化したい、と思うのです。

2017/10/15

ハロウィンコンサート

1014()、米原市のルッチプラザでハロウィンピアノコンサートをさせていただきました。

ピアノにハロウィンの飾りつけを。


クリスマスの曲はたくさんあるのに、ハロウィンの曲ってあまりないですよね。
何を弾こうかといろいろ考えて、ハロウィンと言えば、カボチャ、おばけ、魔女、魔法…
魔法と言えば、ディズニー?
ほとんどがディズニーの曲になりました。


唯一のハロウィンの曲、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』から「ハロウィン・タウンへようこそ」。
そして、『ホーンテッド・マンション』から「グリム・グリニング・ゴースト」の2曲を聞きながら、楽器じゃない物探しをしてもらいました。

探してみてください!(10個あります)

クリックで拡大できます

予想以上にたくさんのお客様が来てくださいました。
仮装をして来てくれたお子様には、ルッチプラザさんからお菓子のプレゼントがあり、マントを羽織ったり、帽子を被ったり、とっても可愛い仮装で来てくださり、賑やかなコンサートになりました。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!

2017/10/07

グリッサンドができるピアノに

ピアノの鍵盤が重くかたくて、何とかならないものかと悩んでいた時に出会った調律師さん。
調律業界では有名な方なのではないかと思われます。
そんな方が浜松から滋賀県まで、ど田舎のピアノ好きのために来てくださることになりました。
調律に加え、整音と調整をしてくださいました。



定期調律は、毎年、地元の調律師さんにしていただいているので、ピアノ本体は良い年の取り方をしていると言っていただけました。

初めてこのピアノを触った調律師さんには、どんな風に思われるのだろう…
鍵盤はやはり、動きが悪いようで、「この鍵盤でグリッサンドをしたらケガをする」と言われてしまいました。
そうなんです。
痛過ぎて練習をしてこなかったので、私はグリッサンドが苦手なのです。
音色も雑音が混じっているようでした。

ダンパーペダルの調整から。
ここにも雑音があり、鍵盤下のネジを回すと雑音がなくなりました。
実はコンサート本番のピアノであっても、ダンパーペダルから雑音がしていることが。
気になり出したらそればっかり聞こえてしまうものです。
ダンパーペダルにまで気を回してくださる調律師さんは意外と少ないのでしょうか。

ダンパーペダルの遊びは好みの深さに調節でき、私は遊び部分を結構深くとってもらいました。

鍵盤の支点となっているところにも雑音があり、近くのネジを回して解消してくださいました。
結構いろんなところに雑音があるのですね…

鍵盤は、上に持ち上げて離したら自然と落ちて来るのが正常らしいですが、全く落ちて来ず上がったまま。
湿気の具合もあるのでしょう。
後で乾燥剤を吹きかけてくださいました。


驚いたのは、鍵盤を少し押し下げてクッっと止まるところから、さらに押し下げて弾くと音が出るようになったこと。



調整前はその状態から音は出なかったので、音が出るなんて知らなかったです…
弱い音が出せることは表現力の幅が広がるということです。


そして、ハンマーの高さを変えて、打鍵距離を短くしてくださいました。
打鍵から音が出るまでの反応が変わります。
これで連打のしやすさも変わってくるのでしょうか。




カクカクだった弾き心地がとてもまろやかになり、グリッサンドや連打が格段に弾きやすくなりました。

いよいよ整音の時間。
ハンマーに針を刺していきます。


涙がポロポロ落ちるような、柔らかくまろやかな音色。
音が飛び散らず、上品な音色です!
フォルテは深みがあり、そして極上のピアニッシモも出ます。
低音は鐘のように深く、コントラバスのように伸びやかに、高音はキラキラと華やかに、音域によって音色が違って、まるでオーケストラのようです。

調律師さん曰く、浜名湖の夜の星空をイメージした音色だそうです。

以前はピアノの主張が激しく、それに私が合わせてちょっと遠慮気味に真面目に弾く感じでしたが、今では、ピアノが私の呼吸を聴いてくれているようです。

弾き心地が変わり、音色が変わり、耳と手が新しいピアノに慣れるのに少し時間がかかりました。
昨日までは弾けなかったパッセージが今日は弾けたり、その逆もあったり。

今回は鍵盤の重み自体はほとんど変わっていないようなのですが(体感的には激変しています)、鍵盤の調整をすると、また一気に弾き心地が変わるそうです。
ハンマーには弦溝がついているので、ハンマーの整形も必要になるそうです。


調律師さんの力はすごい!
どんなピアノでも、調律師さんの手にかかれば、世界一のピアノに変身しそうです。

後日、お葉書を送ってきてくださいました。


SNSやメールの時代ですが、手書きの文章というのはやっぱり嬉しいです。

2017/10/05

鍵盤の重さを量ってみよう

薄々、感じていたことがあります。
うちのピアノ、鍵盤が重過ぎるのではないか?

練習室を借りて弾いたり、ホールのピアノを弾くようになり、うちのピアノの鍵盤は、重過ぎるのではないか?と思うようになりました。
重ければ指の力が付いて練習用には良いという意見もあるようですが、速いパッセージは弾きにくいし、長時間の練習は疲れるし、軽いピアノに出会った時に上手く弾けなくなってしまっているし(この悩みが一番問題)…

本番で使うピアノを自分で選べる時は良いですが、発表会やコンクールなどではかなりの確率でスタインウェイ&サンズが設置されています。
そのスタインウェイ&サンズは、どちらかと言うと鍵盤は軽くて容易に音が出ることが多いのです。

一体、うちのピアノの鍵盤はどれくらいの重さなの?
鍵盤の重さをはかってみよう!

ヤマハの鍵盤の重さの基準はわかりませんでしたが、スタインウェイ&サンズのD型では工場出荷時に4752gで鍵盤が沈むように調整され、ベーゼンドルファーのインペリアルモデルの基準は5255gのようです。

鍵盤の重さは分銅を乗せて量るそうなのですが、そんな便利な物は持ち合わせていないので、10円玉(14.5g)を乗せてだいたいの重さを量ってみます。
鍵盤は梃子で動いているので、どこに10円玉を置くかも大事です。
実際は鍵盤の奥の方を弾くことも多いですが、とりあえず白鍵の端より少し内側に置くことにしました。


10(45g)
一気に置きますが、もちろん何も起こらず。


11(49.5g)、全く沈む気配なし…
このあたりが標準ではないでしょうか。
12(54g)、微動だにせず。
13(58.5g)、まだ?
14(63g)で、やっと沈みました。
だいたい60gということでしょうか。


やっぱり重いのね…

ただ、これは、物理的に鍵盤が沈む重さであり、タッチの重さの感覚とはまた違う話です。
タッチの重さの感覚には、「アップウェイト」といって、鍵盤が押された状態から持ち上がる力(元の位置に戻るg)や、その他のいろんな調整具合も関係するようです。


さて、本当の問題はここから。
重いだけでなく、反応が遅く、鍵盤の戻りも遅いような気がするのです。
トリルやトレモロがしづらく、グリッサンドなんて全く難しい状況。

そして更に気付いてしまいました。
反応が良いピアノの鍵盤は、戻ってきた鍵盤がバウンドするほど柔軟なのに、うちのピアノは弾いた後カクッと戻ってそのまま停止。
やっぱり何かおかしい?

困っていることは、誰かに相談してみるものです。
思いがけない出会いから、日本一の調律師さんが我が家へ来てくださることになり、ピアノの弾き心地、そして音色まで変えてくださることになったのです。